思い浮かんだらやらずにはおれなかった。

なんか、勢いって怖いよね！


そんなわけで、タイバニ風に10月発行予定の新刊予告してみました。
あまりに馬鹿なので隠します。

「どうも！　ゾロ＆サンジの料理を作るほう、サンジですっ！」

「……おい」

「おいおい、なんかおれ、変なおっさんの罠にはまっちまったのか？　このあとおれはどうなっちまうんだ？」

「……おい」

「でもたぶん、大丈夫だ！　あいつらが助けに来てくれるはずだからな！　大船に乗ったつもりで待ってるぜ！」

「……おいっ、てめぇっ！」

「なんだよっ！　人が次回予告してるの邪魔すんじゃねぇよっ！」

「なんだよ、次回予告ってっ！　だいたい、なんか間違ってんだろうがっ！」

「あぁ？　どこがだよ。なんも間違ってねぇだろ。てめぇが料理つくんのか？」

「それはそうだが……」

「おっさんの罠にもはまっただろうが。で、おまえらが助けに来てくれんだろ？　それともなにか？　助けにくる気はないってか？　自力でどにかしろって？　だったらそうしてやるよっ！　てめぇの手なんぁ借りるかっ、馬鹿野郎っ！」

「いや、助けには行く！　当たり前だろうがっ！　そうじゃなくて、そういう予告じゃねぇだろうが、おれたちのはっ！　違うやつ入ってんぞ、おまえっ！　ゾロ＆サンジってなんだよっ！」

「あ～～～～？　あぁ」

「あぁ、じゃねぇよっ！　最近こっちで出てないからって間違えんなっ！」

「いやいや、間違えてねぇから。おれの相棒はてめぇだってわかってるから」

「……相棒って、お前」

「違うのか？　麦わらの一味の双璧とか言われてんだから相棒だろ？」

「いや、まぁ、そうかもしれねぇが。なんかちょっと違うだろ」

「ただの仲間だってか？」

「あ～～～」

「……そうか。てめぇはそういうつもりか。まぁ、そうだよな。てめぇはおれの名前だって口にしたことねぇんだしな。あっちはおじさん呼びから名前呼びになったってーのに。あ～～、うらやましいぜ。こっちだって公式公認って言われてんのに、なんだろうなぁ～～、この差。あぁ、あれか。相方の差か」

「――――どういう意味だ、そりゃ」

「どういうもこういうも、そのまんまだ。あっちの相棒の方が良いって話？」

「おれがあいつに劣るってーのかっ！」

「おう」

「どこがだよっ！」

「どこって、背が高いし足長いし、美青年だし。金髪碧眼だし。頭も良いし、金持ってるし、レディにはモテモテだし、仕事は出来るし……」

「――――なんだよ、その目は。何が言いたいんだ、てめぇ」

「お前が勝ってるとこってどこよ？」

「……っ！　てめぇっ！」

「言い返せないのかぁ？」

「うるせぇっ！　なにニヤニヤしてんだよっ！」

「いやぁ、別にぃ？　欠点ばっかでもおれはお前の方が好きだから、安心しろ？」

「……っ！　うるせぇっ！　くだらないこと言ってんじゃねぇっ！」

「素直にうれしいって言えよ」

「……っ！　別に、嬉しくなんてねぇっ！　ふざけたことほざいてるとたたっ斬るぞっ！」

「はいはい。そういうことにしといてやるから、とりあえずお迎えはよろしくな？」

「……仕方ねぇから、行ってやるよ」

「よろしく～～～。さぁて、ゾロはどうやって助けてくれんのか。楽しみ楽しみ。次回、『途切れた縁を掴み取り、後編』シーユー！」